最近、物価高や実質賃金のニュースが続いていますね。
「この先、今の収入で本当に大丈夫だろうか?」
そんな空気が、日本全体に広がっています。
これは、会社員だけの話ではありません。
プロ・実業団・学生トップ層を含め、すべてのアスリートにとっても無関係ではないテーマです。
競技に集中している。
今は結果も出ている。
それでも、ふとした瞬間に浮かぶ問い。
「引退後の働き方は、どうなるんだろう?」
この感覚は弱さではありません。
それは、“守られる未来”から“設計する未来”へと意識が移り始めたサインです。
今日は、その“収入不安の時代”に、アスリートはどう「稼ぐ力」を育てていくのかについての考えを書きたいと思います。
目次
- “稼ぐ力” とは、年収の話ではない
- 収入不安が消えたアスリートの転換点
- アスリートはすでに “稼ぐ種” を持っている
- 今日からできる、3つの“稼ぐ力”の育て方
- 物価高の時代は、実は追い風になる
- 収入の不安は、終わりではない
1. “稼ぐ力” とは、年収の話ではない
「稼ぐ力」と聞くと、多くの人は
副業・起業・投資といった“収入の増やし方”を思い浮かべます。
しかし本質はそこではありません。
本当の稼ぐ力とは、
- 環境が変わっても価値を出せる力
- 一社に依存せず、役割を持ち続けられる力
- 自分の経験を社会に接続できる力
つまり、「価値を生み出し続ける設計力」です。
物価高の時代に本当に不安なのは、
お金そのものではなく、
「自分は通用するのか」という確信の欠如です。
そしてそれは、
正しく言語化すれば、必ず育てられます。
2. 収入不安が消えたアスリートの転換点
以前、私が関わった元アスリートは、こう言っていました。
「スポンサーがなくなったら終わりだと思っていました」
しかし、競技経験を深掘りすると、彼はチームの調整役であり、
逆境で立て直す力を持ち、若手の育成にも自然と関わっていました。
それに気が付き、整理し、言語化したそうです。
すると “感覚” に変化が起きたそうです。
「引退が、前ほど怖くなくなった」
これは
“自分は価値を作れる”という実感を得た話です。
これこそが、アスリートのセカンドキャリアの核心です。

3. アスリートはすでに “稼ぐ種” を持っている
あなたが持っているものは、特別な資格ではありません。
- 勝負勘 → 意思決定力
- 継続力 → 信頼性
- 修正力 → 改善力
- 役割遂行力 → 組織貢献力
- 逆境経験 → 再現可能な立て直し力
社会が求めているのは、
派手な実績よりも「再現性のある力」です。
アスリートデュアルキャリアの本質は、
競技をやめる準備ではなく、
競技経験を翻訳する準備です。
不足しているのは能力ではありません。
市場との接続だけです。
4. 今日からできる、3つの“稼ぐ力”の育て方
大きく変える必要はありません。
① 競技経験を「市場言語」に変える
実績ではなく、役割を書く。
勝敗ではなく、判断を書く。
結果ではなく、工夫を書く。
これがデュアルキャリアの第一歩です。
② 小さく価値提供をしてみる
いきなり副業や起業をする必要はありません。
・小さな講演
・ワークショップ
・地域イベントへの関与
小さな“実験”で十分です。
稼ぐ力は、行動からしか育ちません。
③ 一人で設計しない
アスリートのセカンドキャリアは、
孤独に進めるものではありません。
セカンドキャリア支援を活用することは、弱さではなく戦略です。
競技でも、単独で勝てる試合はありません。
キャリアも同じです。

5. 物価高の時代は、実は追い風になる
社会が求めているのは、
- 自己管理できる人
- 継続できる人
- 変化に適応できる人
これは、アスリートの標準装備です。
終身雇用が揺らぐ今、
アスリートの生き方はむしろ時代に合っています。
引退後の働き方を「不安」で考えるのではなく、
「設計」で考える。
その視点を持った瞬間、
収入不安は“課題”から“戦略”に変わります。
6. 収入の不安は、終わりではない
焦らなくていい。
答えを急がなくていい。
でも、目を閉じないでください。
稼ぐ力とは、お金を追いかけることではありません。
自分の価値を社会に届ける設計力です。
あなたの競技人生は、
すでに十分すぎるほどの資産です。
その資産をどう使うか。
それを決められるのは、あなた自身です。
物価高の時代にこそ、
アスリートのデュアルキャリアは、
未来を守る“最強の準備”になります。


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